住職&坊守のおてらダイアリー

報恩講まであと1日

いよいよ明日、一年で一番大切な法要であるお取り越し報恩講となりました。本日、お内陣と外陣の準備が終わり、あとは明日の午前中に、総代さんや壮年会、女性の会の数名に幕張りとお供物の段盛りをお手伝いいただいて、本番をお迎えします。

月報にも書きましたが、報恩講とは親鸞聖人のご法事です。浄土真宗を開かれた親鸞聖人のご生涯を偲ばせていただきながら、そのみ教えを共に御聴聞させていただくご法要です。今年度は、滋賀県より藤澤信照先生にお越しいただきます。藤澤先生は、私が伝道院というところで100日間学ばせていただいた時の専任講師のお一人で、大変お世話になった先生です。今現在、行信教校という学校でも教えておられます。また先生は音楽にも精通しておられ、ご自身も合唱やギターなどをされますし、仏教讃歌の解説本も執筆されています。今回は、15日の御満座の法要で讃歌隊に演奏いただく「本願力のめぐみゆえ」という仏教讃歌のお味わいを、演奏後のご法話の時間にしていただくことになっています。ぜひ素敵な演奏を聴いた上で、その歌詞のお心をご一緒に聞かせていただきましょう。

門信徒総出でおつとめしますお取り越し報恩講、最初のご法要は明日の午後1時半、そして夜は午後6時半からですが、キッズサンガクラブの皆様による竹灯明がありますので、ぜひ少しお早めにお越しいただき、幻想的な竹灯明をお楽しみください。15日は午前10時からです。ぜひともお参りください。お待ちしております。

P.S. 実は藤澤先生と音楽でセッションさせていただいたことがあります。といっても、伝道院の時代ではなくコロナになってからの話です。世界中がロックダウンや非常事態宣言などでなかなか外出できなかった時、ブラジルにおられる堅田先生という開教使がオンラインでの音楽バンドを仏青の方々と始められました。そして色んな繋がりの中で私も藤澤先生もその仲間に入っており、藤澤先生のリクエストでJoão Pernambucoの「Sons de Carrilhões (鐘の響き)」というブラジルの曲を、藤澤先生、堅田先生、そして私の3人が、それぞれで録音してその音源を合わせて一つの楽曲にするという試みがありました。一度も会わずに音楽が完成するのは不思議な感じでしたが、楽しませていただきました。YouTubeに上がってますので、ご紹介しますね。私はピアノを弾いていますが、実に素人でお恥ずかしい限りです。どうぞ藤澤先生と堅田先生のギター演奏をお楽しみくださいませ。
https://www.youtube.com/watch?v=mBAlmohDeZg

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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