住職&坊守のおてらダイアリー

お取り越し報恩講円成

昨日よりおつとめしてまいりました令和5年度教覚寺お取り越し報恩講は、無事円成いたしました。感動と、感謝と、安堵と、疲れと、反省と、色々な感情が駆け巡る中、今このブログを書いています。

初日の午後・お逮夜法要には159名が、夜の初夜法要には56名が、そして本日午前の日中法要には131名、延べ346名が参詣され、またライブ配信を利用してのオンライン参拝してくださった方も、それぞれ14名、10名、30名、延べ54名ほどだったようです。合計するとちょうど400名ですね。本当に多くの皆様にお参りいただきました。そしてさまざまな状況の中で、お参りはできないけれどせめて懇志だけでも、とお供えくださった方々もたくさんいらっしゃり、文字通り、門信徒総出でお勤めさせていただいたご法要となりました。

まず初日は、座りきれないほどの御門徒の皆様がお参りくださり、急遽椅子を追加したりして対応しましたが、お供養に準備していた松風が足りないというハプニング。ご夫婦の皆様には、こういうことを想定して準備しておいた教覚寺煎餅の詰め合わせと松風と1つずつお持ち帰りいただくことで、何とか足りましたが、嬉しい誤算でした。その逮夜法要では、学生時代を含めても文字通り人生で初めて人前で御伝鈔を拝読。やはり急に上手になるわけはなく、ところどころ間違えたり、節が微妙な箇所もあったりと、お聞き苦しい場面もあったかと思いますが、今できる精一杯の気持ちを込めて拝読させていただきました。夜の座も、御伝鈔の下巻を拝読。上巻以上にたどたどしい読み方になってしまいましたが、最後の御往生される場面など、上巻と同じく今の精一杯で拝読いたしました。夜の座に関しては、キッズサンガクラブの皆様が竹灯明をご準備くださり、まさに幻想的な景色が、境内に生まれました。報恩講の風物詩ともなりましたね。帰りは雨が降ってしまいましたが、キッズサンガクラブの皆様がそんな雨の中片付けまでしてくださり、本当に感謝しております。ありがとうございました。

この度のご講師である藤澤先生は、しっかりとお聖教に基づきながら、親鸞聖人が明らかにしてくださった浄土真宗のみ教えをお取り次ぎくださいました。また、本日の御満座では讃歌隊の皆様に「本願力のめぐみゆえ」と「ゆずりは」の2曲をご披露いただき、藤澤先生も感極まっておられたのが印象的でした。その「本願力のめぐみゆえ」についての解説をしていただけたのも、有り難く嬉しいことでした。讃歌隊の皆様、素晴らしい演奏をありがとうございました。本日の法要は子ども報恩講でもあり、大きな声で一緒におつとめしてくれました。700年以上続けられてきた報恩講という伝統を体験することで、何かしら感じてもらえれば嬉しいなと思います。

どうしてもその時間都合がつかず、御聴聞できなかった方や、讃歌隊の演奏をもう一度聴きたいなど、お問い合わせをいただいております。特別な法要でもありますし、明日の夜(正確には17日の朝)までは、限定配信で見ていただけるようにしてあります。ホームページのお知らせ「お取り越し報恩講について」をクリックしていただき、URLをさらにクリックしていただければ見られます。また、スマホでは月報のQRコードをカメラでかざしていただくことでもご覧いただけます。

門信徒皆様と一緒におつとめさせていただいた、住職になって初めてのお取り越し報恩講。私にとって忘れられない報恩講となりました。本当に本当に有り難うございました。

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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