住職&坊守のおてらダイアリー

平和の鐘・流しそうめん

昨日から少年会合宿が始まり、本日は平和の鐘、そして恒例の流しそうめんと続きました。合宿については坊守から後日ご報告がありますので、私からは本日の平和の鐘と流しそうめんのご報告をさせていただきます。

毎年広島原爆の日、長崎原爆の日、終戦記念日のいずれかで行ってきました平和の鐘。今年は長崎の日にあわせて行いました。私の大叔父にあたる南荘正生さん(祖父の弟)に戦争当時の様子をお話しいただきました。静岡空襲当時、この静岡、しかも教覚寺に私の曽祖父と2人で住んでいた(祖父は戦場、残りの家族は疎開)という大叔父ですが、教覚寺も含め街中が焼け野原になり、線路を通って安倍川の方まで逃げたこと、帰りはたくさんの遺体があったことなど、当時の悲惨な状況を包み隠さずお話しくださいました。子どもたちにとってはショッキングな話もあったかと思いますが、「戦争を二度と起こさないためには、戦争の悲惨さを伝え続けていくことが大切だ」との大叔父の言葉がとても印象的でした。その後、今年の沖縄全戦没者追悼式で朗読された高校3年生仲間友佑さんの「これから」と題したスピーチを聞いていただきました。戦争の悲惨さを知り、これから私たちに何ができるかを考えさせられた、そんなつどいになりました。最後に11時2分、平和の鐘をならしながら合掌し、集いは終了。最後に、今年往生したもう一人の大叔父である南荘幸生さんがご夫婦で一つ一つ平和を願って手作りされたしおりを配りました。子どもたちには、細かいことまではわからずとも、平和ということを真剣に考える沢山の大人達の姿を見てもらいたいと思いますし、戦争は絶対にダメだということも肌で感じてもらいたいと思います。そのためにも、そして戦争を知らない私世代にとっても、このつどいはこれからも続けていくことが大切だとあらためて感じました。

引き続いて恒例の流しそうめんです。キッズサンガクラブの皆様が竹切りから準備してくださって、本日も保護者の方々含め多くの皆様のご尽力により、楽しい流しそうめんとなりました。子どもの楽しそうな笑顔が、我々大人のモチベーションになります。平和の尊さを噛み締めながら、楽しいひと時を過ごさせていただきました。キッズサンガクラブの皆様、保護者の皆様、暑い中本当に有り難うございました。

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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