住職&坊守のおてらダイアリー

築地本願寺へ

昨日は、深川倫雄和上13回忌法供養に参列するため、築地本願寺へ行ってまいりました。

山口県長門市の西念寺というお寺に深川倫雄という和上さまがおられました。和上とは学位の高い僧侶に対する敬称です。私は深川和上に直接お会いしたことはありませんでしたが、和上のお名前は色々な先生から聞かせていただいておりました。和上は東京へも毎年足を運ばれ、他力念仏の法を説いてくださっていたそうです。ご縁の深い方々が発起人となり、この度和上の13回忌にあたり、法供養といって、その方を御縁にどなたでも参拝できるお聴聞の場を企画してくださいました。和上から直接お育ていただかれた先生方がご法話をしてくださり、縁の深い方々が和上を偲ぶ座談会、そして最後は深川倫雄和上の御子息であり、ご自身も勧学(宗派において最高学位)でいらっしゃる深川宣暢和上がご法話を兼ねたご挨拶をされ、3時間の法供養はあっという間に過ぎました。

「私が何をするかではなく、仏さまが何をしてくださったのか、そのことを聞き、そのことを語りなさい」と常々仰せだったとのことでした。また、「とにかく称名(お念仏を称えること)なさい」とも常に仰っておられたそうです。称名は阿弥陀さまのお喚び声、功徳の宝海であるから、一声の称名でご法座ですよ、とも。。。

多くの僧侶・門信徒が尊敬し、ただ「阿弥陀さまが私のために何をしてくださったのか」を説き続けられた深川倫雄和上。直接お目にかかることはかないませんが、このような場を通して、和上に出遇わせていただいたような気がいたしました。尊いご縁をいただいたことでした。南無阿弥陀仏。

Subscribe
Notify of
guest

0 コメント
Inline Feedbacks
View all comments
ダイアリートップへ

PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

カテゴリー

月別で見る