お取り越し報恩講円成
おかげさまをもちまして、令和七年度教覚寺お取り越し報恩講が円成(円満に成就すること)いたしました。初日のお逮夜法要には150名、初夜法要には53名、そして本日の日中法要には127名、延べ330名の皆様がご参拝くださいました。また、YouTubeでのライブ配信では、それぞれ12名、8名、14名がご一緒にお参りくださったようです。
この報恩講は真宗寺院において一番大切なご法要であり、門信徒総出でお参りするものです、と月報に書かせていただきましたが、今年も大勢の門信徒皆様とともにお勤めできましたこと、本当に有り難く思います。
また、ご都合がつかず、当日はお参りできないという中でも、ご懇志を事前にお運びくださり、この報恩講を支えてくださった多くの門信徒の皆様にも感謝申し上げます。
初日から振り返ってみます。初日はまず朝早くから御斎チームが集合し、切ったり煮込んだり、翌日の御斎に向けて調理をしてくださいました。これまでの経験があり、さらに事前の打ち合わせがしっかりなされていたからでしょうか、本当に手際よく進んでいきます。境内中にいい匂いが漂っていましたよ。そして11時頃になると、総代さんや門徒推進員さん、そして壮年会・女性の会の方がお集まりくださり、幕張や提灯設営、そしてお供養の詰め作業など、こちらも手際よく進めてくださいます。本当に頼もしいです。そして13時半からはお逮夜法要。『御伝鈔』の上巻を拝読しましたが、ここ数日の鼻声で、お聞き苦しい拝読となってしまいました。それをカバーしてくださるかのように、滋賀県からお越しくださったご講師の寺澤真琴先生より、言葉・名の仏となって救うと誓われた阿弥陀さまのお心を、お取り次ぎいただきました。
夜の初夜法要は、キッズサンガクラブによる竹灯明が皆様をお出迎え。毎年進化していて、今年も圧巻でした。写真ではなかなか伝わりにくいかと思いますが、11月と12月の門信徒会例会夜の座では、また点灯してくださると思うので、見逃した方は是非例会にお越しください。さて、法要は正信偈の後に『御伝鈔』の下巻の拝読。親鸞聖人御流罪から始まり、御往生、そして廟堂創立までを偲ばせていただきました。そして寺澤先生からは、親鸞聖人の波乱万丈の御一生をご紹介いただきながら、法然聖人との出遇いによって親鸞聖人が喜ばれた、阿弥陀さまの回向についてお話しいただきました。
そして本日、朝早くから色々な方がお集まりです。御斎チーム、讃歌隊、少年会、壮年会、etc…。9時からは子ども報恩講ということで、少年会の子どもたちに、寺澤先生にお話をいただきました。今年は子どもの参加が5名と、今までで一番少ない人数でしたが、みんな一生懸命聞いてくれました。そして10時からは日中法要。音楽法要です。音楽法要は、オルガンの伴奏で正信偈・和讃・回向と進んでいきますが、年を経るごとに門信徒皆さまのお勤めが上手になって、壮大な雰囲気となっています。これは実際にその場にいないとなかなか感じられないので、是非今年お参りできなかった方、状況が許せば是非来年ご参拝ください。余談ですが、子どもたちは例年余間で正座をしながらお勤めするのですが、今年は参加人数が少ないので、初めて余間に椅子を並べて座ってお勤めしました。さて、お勤めの後は讃歌隊の発表です。混声四部合唱で、美しい仏教讃歌3曲をご披露いただきました。11月3日(祝)13時半より、讃歌隊20周年記念のコンサートが本堂で予定されています。是非お越しくださいませ!
そしてこの座の寺澤先生からの御法話は「幸せ」がテーマでしたが、3座を通して、本当にわかりやすくお念仏のお心をお取り次ぎいただきました。先生、ありがとうございました。そして終了後は御斎です。たくさんの方がお残りくださり、御斎チームの心のこもった御斎をいただきました。とっても好評でした。御斎チームの皆さま、ありがとうございました。昨年は、御斎に残る方と残らない方で、車が出られなかったりと混乱を生じてしまいましたが、今年は壮年会の皆さまが駐車場所からしっかりと整理してくださったおかげで、全く混乱を生じることなく最後まで終えられました。
お斎や竹灯明など、多くの方々が事前からご準備くださり、また当日も御斎チームやキッズサンガクラブをはじめ、壮年会、女性の会、門徒推進員、そして総代の皆様がお手伝いくださり、さらに会計さんにも多大なご尽力を賜り、文字通り門信徒みんなの力で、報恩講が円成という運びとなりました。
お手伝いくださった皆様、当日お参りくださった皆様、本当にありがとうございました。
長文、失礼いたしました。。。









学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。
仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。