住職&前住職が選ぶ2022年教覚寺5大ニュースvol.5
大晦日を迎えました。2022(令和4)年も終わろうとしています。住職となり初めて迎える年末に、こんなにもやることが沢山あるのかと、今まで側から見ていた風景とは大きく違う現実がありました。何とか元日の準備は終わりそうですが、新年総代会や世話人会、門信徒会例会の準備は年始までかかりそうです。
それではいよいよ住職&前住職が選ぶ2022年教覚寺5大ニュース第1位の発表です。第1位は「教覚寺住職が第21世から第22世へ」です。1987年に祖父が往生し、父が第21世住職を継職してから35年、今度は私が第22世住職に就任させていただきました。同時に坊守も交代し、5月1日新住職・新坊守として歩み始めました。それから8ヶ月経ちますが、その責任の重さや大変さを今身をもって感じています。そんな重責を35年間にわたり果たしてきた前住職と前坊守に心からの敬意と感謝の意を表します。
私自身のことをを考えてみますと、小さい頃から可愛がってくださった方々の顔が次々に浮かんでまいります。今目の前で私を支えてくださっている有縁の方々と共に、先立った往生してゆかれた多くの方々のお育てや願いもまた、今私をこの立場に立たせてくださっているのでしょう。色々なことに想いを馳せる一年となりました。
また、6月にはご本山にて住職補任式があり、門信徒会会長で責任役員の小山さんと2人で受式し、住職としての責務を全うすることを、阿弥陀さまと宗祖の御前で誓ってまいりました。
今年はほとんどが継職関連のニュースとなりましたが、社会に目を向けると、ロシアのウクライナ侵攻や物価の上昇、自然災害にまだまだ続くコロナなど、不安を抱えながらの日暮らしとも言えます。年が明けたらいよいよご本山にて親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要が執り行われますが、この不安な私にこそ寄り添ってくださる阿弥陀さまのみ教えを、来年もまた皆さまとともに聞かせていただきたいと思います。
本年も大変お世話になりました。来年もまたどうぞよろしくお願いいたします。
学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。
仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。