住職&坊守のおてらダイアリー

お取り越し報恩講法要 円成

多くの門信徒の皆様のおかげにより、今年度の教覚寺お取り越し報恩講法要を無事に勤めることができました。昨日の逮夜法要には153名、初夜法要には48名、そして本日の日中法要(御満座)には150名、延べ351名がご参拝くださいました。また、YouTubeでのライブ配信にも各座15〜20名ほどの方がご参拝くださったようですので、昨年同様、トータル約400名の方にお参りいただきました。有り難いことです。

初日は準備から始まりました。朝早くからお斎チームの皆様が調理をしてくださり、総代・壮年会・女性の会・門徒推進員の皆様も、幕や提灯の準備やお供養の熨斗貼り、食器洗いに境内の葉っぱ掃除などなど、ありとあらゆる準備をしてくださり、ご参拝の皆様をお迎えする体制が整いました。最高気温30度という真夏のような暑さの中でしたが、大勢の皆様がお参りくださり、本堂はもちろんサテライト会場の広間もほぼ満堂。皆様とご一緒にお正信偈を勤め、御伝鈔の上巻を拝読、そして御講師の熊原博文先生のご法話を聴聞いたしました。

夜はキッズサンガクラブの皆様が真夏の竹切りからご準備くださった竹灯明です。年々進化しているこの竹灯明、昨年以上に幻想的な境内となりました。夜は少ない人数ではありましたが、正信偈、御伝鈔下巻拝読、そして御法話。じっくりと浄土真宗に身を置く時間をいただきました。

そして本日ですが、まずは9時から子ども報恩講として少年会の子どもたちが集合。熊原先生の仏さまのお話を真剣に聞いている子ども達の姿が印象的でした。そして10時からは日中法要。オルガンの伴奏に合わせてお勤めする音楽法要です。教覚寺では毎年恒例になっていますので、皆様大きな声でお勤めくださいました。余間でお勤めしていた子ども達からも、大きな声のお勤めが聞こえてきました。その後御俗姓の拝読、さらに讃歌隊による仏教讃歌の披露もあり、とても素晴らしい歌声を聴かせていただきました。そしてご法話をご聴聞。昨年はここで終了でしたが、今年はここからお斎です。久しぶりのお斎の席を皆様喜んでくださり、「美味しい」とのお声にお斎チームの皆さんもホッとされたのではないでしょうか。本当にありがとうございました。
なお、境内に駐車され、法要後すぐに帰られる方が、こちらの不手際でしばらく出られなくなってしまいましたこと、お詫び申し上げます。本当にすみませんでした。来年は同じことが起きないように対策を考えます。

さて、今年も本当に多くの方々に関わっていただき、この報恩講が無事に勤まりましたこと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。今年は、教覚寺の現本堂が建立されて50年という節目の年です。50年前、大変なご苦労の中でこの立派な本堂を建ててくださった先人の方々(今もお元気な方々もたくさんいらっしゃいますが)の思い・願いに想いを馳せる報恩講にもなりました。
また、埼玉県からお越しくださった熊原先生には、親鸞聖人のご一生に触れながら、他力のお念仏のお心をお取り次ぎいただきました。どっぷりとご法義に浸かった2日間でした。このご縁を機に、より一層共々にご聴聞させていただきましょう。

Subscribe
Notify of
guest

0 コメント
Inline Feedbacks
View all comments
ダイアリートップへ

PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

カテゴリー

月別で見る