住職&坊守のおてらダイアリー

3月の門信徒会例会

2月はあっという間に過ぎていきました。毎年3月は、月報と一緒に前年1年を振り返る寺報をお送りしています。私自身初めての寺報でしたので、要領もわからず時間もかかり、ただでさえ短い2月がさらに早く過ぎ去ったような気がします。おかげさまで、なんとか配布物は間に合いました。。。

さて、本日は門信徒会例会の日。昼の座に85名、夜の座に18名、計103名がお参りくださいました。3月は行事が目白押しなので、連絡に時間を取られてしまいましたが、今月も法語カレンダーの言葉を味わわせていただきました。「こころにじごくがあるよ ひにちまいにちほのをがもゑる」という妙好人の才市さんのお言葉です。自分の心に地獄があると仰る才市さんですが、そのことに対して絶望の中生きておられるのではなく、その地獄目がけてはたらいてくださる阿弥陀さまのお慈悲をありがたいと喜んでおられるものです。地獄のような心というのは自分の内からは出て来ない視点だと思います。阿弥陀さまの光に照らされて(仏法に出遇う中で)初めて見えてくる私の偽らざる姿です。しかしその姿が知らされるということは、知らせるはたらきである光が届いている証拠でもあります。そこに才市さんは大きな喜びを感じておられたのではないでしょうか。自分の肖像画に、絵師に頼み込んでツノをつけてもらったのは才市さんの有名なエピソードですが、まさに「悪人正機」や「愚者になりて往生す」という浄土真宗の御教えとともに、お念仏の人生を生き抜かれたお方でした。

ようこそお参りくださいました。ありがとうございました。

追伸
サンガ・ポストが更新されています。3月のお題は「おすすめのお花見ポイント」と「1年を振り返って」とのこと。これからお花見シーズンですので、素敵なお花見スポット、ぜひお教えください!皆様の投稿、楽しみにしております!!

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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