住職&坊守のおてらダイアリー

平和の鐘

この週末は行事が続き、ようやく少し落ち着きました。金曜日から始まった少年会の合宿、土曜日の平和の鐘→流しそうめん、日曜日の女性の会、そして昨日月曜日は壮年会創立50周年記念の記念誌部会がそれぞれ開かれました。

今日は、平和の鐘についてご報告します。
8月9日、長崎原爆の日にあわせて行われた平和の鐘、今年は戦後80年という節目の年でもあります。前々からお知らせしていたように、今回は、門信徒の皆様や少年会の子ども達に加えて、静岡市国際交流協会主催の「夏休みこどもシアター」の参加者やその関係者もご参加くださいました。総勢100名程だったでしょうか、大勢の皆さまと平和への想いを共にいたしました。まずは「らいはいのうた」をおつとめして、その後広島の平和記念式典で朗読された「平和への誓い」と、沖縄全戦没者追悼式で朗読された「平和の詩」、いずれも小学6年生によるものでしたが、それを聞いていただきました。被爆者や戦争体験者がどんどん少なくなっていく中で、とにかくそのことを聞いていくこと、そしてそのことを伝えていくこと、その大切さをあらためて感じたスピーチでした。

教覚寺の門信徒にも戦争体験者はたくさんいらっしゃいます。この度はその中で3名お話しくださいました。まさに直接聞く戦争体験は、本やテレビで見るのとはまた違う臨場感があり、五感を通して伝わるものがありました。二度と戦争をしてはならないという3名の共通したメッセージもありました。子ども達も、何か感じてくれていたら嬉しいです。なお、最後にお話しくださった宮崎さんが、もう少しお話しされたかったという内容を、8月6日に書いた私のブログに投稿してくださっています。どうぞそちらもご覧ください。https://kyogakuji.jp/diary/days/8841/

11時2分には鐘を鳴らし、参加者それぞれが平和を願い、静かに黙想しました(一番上の写真)。そして、『へいわってどんなこと?』という絵本をスクリーンに映し出しながら朗読をさせていただきました。

そして、今回の平和の鐘のフィナーレは「夏休みこどもシアター」の皆様による演劇の発表です。4日前に初めましてで知り合った外国にルーツを持つ小学生達と、日本人の小学生達が、教覚寺会館でSPAC俳優の布施安寿香さんにご指導いただきながら練習をし、この日本番を迎えました。最初の2日間はほぼ夏休みの宿題をやっていたので、劇の練習は実質2日間だったようですが、とても素晴らしいお芝居で、会場もすごく盛り上がりました。子ども達も自信になったのではないかと思います。色々な国のルーツを持つこども達が、お互い仲良くなり、一つのお芝居を協力して完成させるそのプロセス自体が、平和そのものであると感じました。戦争というと、どうしても政治的な要素が強く感じられてしまいますが、その空気を作るのはやはり国民です。言葉が違っても、文化が違っても、お互いがお互いを認め合い、手を携えていく先に、素晴らしいものができあがるという体験は、子どもたちにとっても、そしてその周りにいる大人たちにとっても、本当に尊いものだったと思います。

そんな盛りだくさんだった今回の平和の鐘は、80年の節目に相応しい、素晴らしい集いだったと思います。そしてさらに引き続いては恒例のキッズサンガクラブによる流しそうめん。今年は参加者が多かったこともあり、昨年以上に大盛り上がりで、そうめんを茹でるのがなかなか追いつかないほどでした。少年会の子どもたちはもちろん、こどもシアターの皆さんも大変喜んでいました。生まれて初めて経験する方も多くいらっしゃったようです。竹切りから加工までご準備くださった皆様、そして当日必死に素麺を茹で続けてくださった少年会の保護者の皆様、そしてそうめんをより美味しく食べてもらおうと美味しいおつゆや薬味をご用意くださった皆様、そして当日スムースに流しそうめんが楽しめるよう動いてくださった多くのキッズサンガクラブの皆様、本当にありがとうございました。

老若男女が年齢や国籍や性別を超えて、みんなでその時間を楽しむこと、まさに平和だからこそできることです。そんな平和の有り難さを噛み締めた平和の鐘&流しそうめんでした。

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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