住職&坊守のおてらダイアリー

ブラジル人学校、最後の勤務

2006年から勤務し続けてきたブラジル人学校エスコーラフジですが、今日をもって一応の区切りとさせていただくことになりました。写真は私が授業を担当した最後の直接の教え子たちです。ちなみに、ブラジルの学校の年度は1月〜12月です。

18年間にわたってお世話になった学校で、今では1番長く勤務している教員となっています。私が入った当初は100人近く生徒がおり、教員も10名以上いましたが、今は生徒7名に教員3名(内非常勤2名)となりました。来年はほとんどの生徒が帰国したり日本の学校に入ったりするので、今までのような全日制の学校は閉じることとなりました。その代わりに、日本の学校へ通う外国籍の子どもたちが放課後に通って宿題を見てもらったり、日本語を勉強したりできる場所としてエスコーラフジは続いていく予定です。私は、全く関わらなくなるわけではありませんが、実質的に授業を受け持ったりするのは今日が最後でした。

普段と変わらず授業をしておりましたら、突然スクリーンが用意された部屋へ連れていかれ、ビデオメッセージが始まりました。これまで教えてきた生徒たちや、先に辞めていかれた先生たち、およそ20分間に渡ってたくさんの方々が私へのメッセージを動画で撮ってくれていて、それを先生が編集してくださっていました。卒業生は日本で社会人として働いていたり、ブラジルに帰国して大学生になっていたり、、、みんな元気そうで何よりでした。途中から涙が止まらなくなってしまいましたが、教師冥利に尽きるというのはまさにこういうことなんだなぁとしみじみと感じておりました。本当に嬉しかったです。

寂しさはありますが、また次のステップへ向けて、頑張ってまいりたいと思います。
最後に、毎週朝7時の電車で富士まで出かけておりましたが、私より早く起きてお弁当を作り続けてくれた坊守に感謝したいと思います。

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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