追悼と平和を願うつどい&壮年会総会
昨日は3月11日。東日本大震災から12年が経ったことになります。教覚寺では「追悼と平和を願うつどい」として、40名ほどの方々がお集まりくださり、追悼の想いを共有しました。13回忌の年にもあたるので、まずは正信偈をおつとめし、そして2時46分に鐘をならし、静かに合掌いたしました。その後、当時福島県と宮城県で被災され、後にご縁あって教覚寺の門信徒になられた杉本さんと谷口さんに代表焼香をしていただき、当時のことも振り返りながら少しお話を頂戴しました。また、このつどいを続けてきた想いや、ダーナ活動について前住職から話があり、最後に静岡県防災を第一線で進めてこられた門信徒会顧問の井野さんから「東日本大震災は何を残したか」と題して、ご講演をいただきました。「命を守るための提言」を20項目あげられ、いつやってくるかわからない大地震への物心両面での備えを教えていただきました。お話しくださった皆様、ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
そしてつどいの後は壮年会の総会です。役員交代の年でもあり、前年度までの会長伊坂さんから、今年度からの会長加村さんにバトンが引き継がれました。また新しく会計として海野さんにもご尽力賜ります。どうぞよろしくお願いいたします。伊坂さん、4年にわたる会長職、お疲れさまでした。ありがとうございました。
最後に、せっかく井野さんから「命を守るための提言」を頂戴したので、共有させていただきますね。
命を守るための提言
- ハザードマップで我家の災害リスクと周辺の安全施設を調べる
- 家屋の耐震性を確保する
- ライフラインが何日止まるか予測し、停止した時の対応を準備する
- 物は倒れる、移動する、落ちる、飛ぶので徹底的に固定する
- 備蓄は1週間を目安に、災害時にはこれで自活する
- 1日に必要な水は1人3リットルで、家族の7日間分を貯水する
- 薬手帳と持病の薬、コンタクトレンズは多めに準備する
- 家族と発災後落ち合う場所を決めておく
- 毎年、家族で防災について話し合う機会を持つ
- 非常持出し袋にコロナ対策グッズを加えておく
- 地震発生時はダンゴムシのポーズで首、頭を守る
- 失火は地震の揺れがおさまってから対応する
- 信頼できるラジオ、スマホなどから最新情報を得る
- 安否確認は災害伝言ダイヤル171を利用する
- 避難所はできるだけ利用しない、また車中泊もある
- 避難所までの道は倒壊や落下物、水没に注意する
- スマホの充電を、無駄にしない工夫を、バッテリーも準備
- カセットコンロで調理、お皿にラップなど使い慣れておく
- 突然の浸水では垂直避難で命を守る
- 防災訓練は「おひさしぶり」で安否確認の機会とする
学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。
仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。