住職&坊守のおてらダイアリー

2月の少年会

日曜日は少年会の例会でした。19人の子どもたちと保護者の皆さんが集まって、まずはお参りから。らいはいのうたをお勤めし、住職の子ども用の法話を聞きます。法話は、涅槃会について、またお釈迦さまは身近な存在であることを分かりやすくお話ししておりました。

3つの約束

さて、お勤めが終わった後は、お楽しみの工作教室です!6月にもお世話になったK先生と、「オリジナルの筆」を作りました。筆の穂先に使うのは、シュロ(ほうきで使われています)や、麻ひもを解いたもの、雑草の根っこなどです。それを、お茶の木や竹に縛りつけたり、貼り付けたりして、自然のものでできる筆を作りました。

自分で材料を選び、自分で考えて作り、自分でデザインまでして仕上げていきます。どうすればいいかなと相談する子、自分でとことん考え抜く子、お友達のを見て参考にしていく子、過程はそれぞれ。先生は各テーブルを回りながら、それぞれの子に寄り添い、言葉を交わしながらお手伝いして回ってくださいました。

保護者の皆さまも、ご自分のお子さんや、他のお子さんに声をかけ手伝ってあげていて、子どもたちは皆自分で仕上げた筆を大事に持って帰っていきました。

もう少し時間があれば、「決して描きやすい筆ではないけれど、使い方次第で味わいが出る筆になる」と筆の使い方まで教えて頂く予定でしたが、時間が足りず、それだけが残念でした。

工作教室開始!
普段は見えない根っこの大切さを教えて頂きました
大人も子どもも没頭中
住職も没頭中
うちの子たちか作ったものしか撮れませんでした

K先生のおかげで、貴重な時間を過ごすことができました。「自然に感動して感性は育まれ、そんな時こそ芸術は生まれる。」2人で最後に会話した際、自然に先生の口から流れてきたこの言葉が何だか心に残りました。

レベルの高い芸術だけでなくとも、自然からも感性を育み、何でもない身の周りにある小さな芸術たちに感動してくれたらいいなぁと思いました。

余裕のない毎日を送っていて、なかなかそんな時間を作れないので、少年会でそういう機会が一緒に持てればと思います。

ご門徒の皆さまに支えられながら、少年会は続いていきます。

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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