坊守研修会と坊守式③(追記)
どうしたものか。。もう坊守式から1ヶ月経ってしまいました、、遅過ぎるけれど、前回のブログでまた追記を書きますと申しましたので、恥を忍んで投稿します。
全国の坊守様とお話しする機会があり、皆さまと交わした少しの会話でも嬉しいことでしたが、中でも嬉しかったエピソードをお伝えさせてください。
京都へ出発する前、式章入れを持っていなかった私は、本堂のダーナショップで可愛い花柄の刺繍が入ったものを買いました。刺繍がお得意のご門徒Kさんが作られたものです。
坊守研修会が終わり、研修場所の聞法会館にそのまま宿泊するため受付をしようとフロントへ向かっていたところ、研修会でご一緒した坊守様に会いました。
色々と話し込んでいた所、私の式章入れを発見して、「見せて見せて」と。ご自身も刺繍が好きで、昔作られたものを大事に持っておられました。とても味のある、日本昔話に出てくる人物の刺繍入りの巾着で、お子様が小さい頃に作ってあげたというものでした。
物にも物語があるなぁと、その坊守様のお話しを聞いていると、「それにしても、この刺繍、とっても上手!」と私の式章入れに見惚れてくださり、改めて刺繍の良さを再認識したご様子でした。
そして「今度私たちの組で坊守研修会をやるから、その時に刺繍入りの式章入れを作りませんか?と提案してみようかな」と嬉しそうに話されました。
教覚寺ご門徒のKさんが刺繍を入れた式章入れが感動され、その坊守様の活動の一案となった事が嬉しかったです。
ちなみに、その坊守様とは翌日の坊守式の後、帰る時にもお会いしました。そしてお友だちの坊守様に、「この方(私)の式章入れすごいのよ!見せてあげて!」と、また宣伝して頂きました笑。今まで、刺繍に興味はなかったのですが、誰かのために、もしくは自分のために一針一針縫うのも素敵な作業かもと感じました。
長い話をお付き合い頂きまして、ありがとうございます。コロナの感染力が収まらず、気をつけて生活していかなければならない毎日ですが、また状況が落ち着いてお寺で皆さまと会える日を楽しみにしています。
学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。
仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。