住職&坊守のおてらダイアリー

11月門信徒会例会

昨日は、11月門信徒会例会の日。お昼の座には73名、夜の座には25名がお参りくださいました。法語カレンダーの今月の言葉「生の依りどころを与え 死の帰するところを与えていくのが 南無阿弥陀仏」という金子大榮師の言葉を味わわせていただきました。

この言葉を拝見した瞬間に思い起こしたのは、以前同じ法語カレンダーに掲載された祖父の言葉でした。今から31年前の法語カレンダーなので、私自身は当時12歳。その時からの記憶というよりは、大人になって目にしたのだとは思いますが「真実の教えは 生きる依りどころであり 死して帰するところ」という言葉です。死して帰するところ(浄土)があるということが、今の私の生の依りどころとなるのであり、それらは切っても切り離せない関係です。つまり浄土という世界は、単に死後の世界を言っているのではなく、今の私を根底から支えてくださっている世界でありはたらきであるのです。そして金子大榮師はそのはたらきを南無阿弥陀仏と表現されています。今皆様の口から出ていらっしゃる南無阿弥陀仏という声こそが、今皆様の耳に聞こえてくる南無阿弥陀仏の声こそが「生の依りどころを与え死の帰するところを与えて」くださっているはたらきそのものなのです。

皆様、ようこそご参拝くださいました。

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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