住職&坊守のおてらダイアリー

8月の門信徒会例会

本日は門信徒会例会の日。相変わらず溶けるような暑さの中、また夜は雷も轟かせている中、多くの門信徒の皆さまがお参りくださいました。昼の座には73名、夜の座には21名のご参詣でした。

今月は、「われもたすかり人もたすかるというのが仏教の教え」という曽我量深師の言葉を味わいました。『聞思の人 曽我量深集』という本に出てくる言葉です。この本はもともと持っていた本ですが、とにかく難しいです。浅学の私に、もっと真剣に学びなさいと突きつけてくるような感じすらいたします。案の定、本日の話は支離滅裂というか、終始しどろもどろな感じで、せっかく来てくださった皆様には大変失礼なことでありました。終了後もかなり凹んでおりますが、僧侶としての勉学を怠らないよう、気持ちを新たにしたことでした。「親鸞一人がためなりけり」と仰る背景には、決して親鸞聖人だけが助かった喜びではなく、同じように「〇〇一人がためなりけり」と自分の名前を入れて慶べる仲間を大切にされたことでしょう。私が救われる身であったからこそ、ああ、隣の方も、その隣の方も阿弥陀さまの一人子として救われていく仲間であったとの感動が伝わってくるような気がします。と同時に、仏法僧の三宝のうち、僧といわれるサンガの大切さも感じられた今月の言葉でした。

ようこそようこそお参りくださいました。ありがとうございました。

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宮崎 應男
宮崎 應男
8 ヶ月 前

暑中お見舞い申しあげます
お暑さの中で、ゆるぎないお気持をもって法義に励まれるご住職のご努力に敬意を捧げます
御寺にご縁を戴き、約8年になりましたが、この間に、亡父と亡母の回忌法要を営んでいただき、東京青山にあった当家の墓から浄土真宗門徒5人の遺骨を法縁廟へ改葬させていただくなど、ご縁が深まっております事を誠に有難く感謝いたしております。 それにつけても、コロナ禍が災いしてお寺での法事へなかなか参加できないことが残念なことであります。 「朋友」正信偈の項などを熟読玩味して日消しています。

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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