住職&坊守のおてらダイアリー

慶讃法要団体参拝に行ってまいりました

一昨日の8日(月)、門信徒15名で親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要の団体参拝に日帰りで行ってまいりました。前日から当日の朝まで(特に早朝は)嵐のような雨でしたので、天候についてはかなり心配しましたが、京都に着いたら雨は一切降らず、むしろ午後からは青空も見えてくるような天気に恵まれました。それでは、団参のご報告をさせていただきます。

まず朝6時42分の新幹線で静岡を出発。8時には京都駅に到着し、まずは三十三間堂へ。実はこの度のメインはもちろん慶讃法要ですが、もう一つ京都国立博物館で開催中の親鸞展も皆さま楽しみにされているコンテンツでした。その京都国立博物館が9時開館ということで、そのすぐ近くにある三十三間堂にまず寄って、親鸞展を見に行くという予定を立てていたのです。失礼な言い方をすれば当初は時間調整的な要素もあったのですが、実にこれが素晴らしかったです。私も久しぶりに行きましたが、1001体の千手観音菩薩像を拝みながら、どんな思いで仏師達はこれだけの仏像を作られたのか、どんな思いでこれだけの観音像が護られてきたのか、圧倒される空間の中で、色々なことを考えさせられました。お寺という空間の力をヒシヒシと感じました。

そして次はいよいよ親鸞展。親鸞聖人の直筆も多数拝見させていただき、あらためて親鸞聖人の仏法に向き合う真摯な姿勢や、細かいところまで徹底的にこだわりを持たれる様子や、またその時代時代で引き継がれてきたお念仏のみ教えが、今この私まで繋がってきてるんだなということがよく感じられる展示となっており、幾度となくお念仏申させていただきました。なお、本来月曜日は休館日ですが、団体参拝者にだけ特別に開けてくださったこともあり、入館時はなんと教覚寺の15名で博物館を貸切状態という、なんとも贅沢な経験もさせていただきました。ご本山へ行く時間も決まっていたので、80分くらい時間をとりましたが、もっと見ていたかったとほとんどの方が思われたと思います。そのくらい見どころ満載の親鸞展でした。

そしていよいよ西本願寺へ。記念写真を撮り、国宝の書院や飛雲閣を拝観し、お弁当を食べて法要参拝です。たまたまですがとてもいい席に座ることができ、ご門主さまご出座のもと、全国各地からお越しの皆様と共に、おつとめをさせていただきました。私個人としては7回目の法要参列となりますが、今回も厳かな雰囲気の中、千数百人のお同行の皆様と称えるお念仏や正信偈にあらためて感動しました。そして実は法要直前、サプライズで教覚寺門徒推進員の守山さんにバッタリお会いしました。実は門徒推進員の奉仕活動として、このご法要に来られる全国各地のご門徒さんを門のところで「ようこそ」とお出迎えするという活動がありまして、守山さんは教覚寺の団体参拝に合わせて、この日に奉仕活動をされておられました。ご本山でお会いできて嬉しかったです。

無事法要も終了し、最後は京都駅での懇親会。大いに盛り上がりました。また行きたいという声を皆様から頂戴しましたので、新型コロナの影響で久しく中断していた念仏奉仕団や離郷門信徒の会、各種遠足など、少しずつ色々と企画していきたいと思います。日帰りでしたので、慌ただしい日程ではありましたが、皆さま喜んでくださったのが本当に嬉しかったです。そして静岡駅には20時半過ぎに無事到着し、解散となりました。

以上、簡単ではありますが、報告とさせていただきます。参加された皆さま、お疲れさまでした!!

個人的な話になりますが、この度の慶讃法要では、今までにないほど様々な形で関わらせていただきました。青少年教化推進者のつどい実行委員会、仏教青年連盟全国大会実行委員会、記念布教、そして教覚寺団参と、何回もお参りさせていただき、これで関連の仕事は全て終了となりました。本山での法要は21日まで続きますが、私はこれで一旦一区切りです。全て何とか無事務めが果たせて、ホッとしています。

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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