住職&坊守のおてらダイアリー

平和の鐘&流しそうめん

昨晩は相当雨が降りましたので、天気がとにかく心配でしたが、そんな心配をよそに朝から快晴。暑さはありますが、絶好の流しそうめん日和となりました。

まずは8時に集合して平和の鐘です。らいはいのうたをお勤めをした後、8時15分の平和の鐘にあわせて合掌&黙想。その後平和について一緒に考えました。お釈迦さまがお示しになられた四法印とよばれる仏教の根本的真理の一つに涅槃寂静というものがありますが、まさに悟りの境地を指します。その寂静という言葉はシャンティーというインドの言葉の訳語ですが、別の訳では平和と訳されます。つまり仏教の目指す悟りの境地とは、究極的な平和ということも言えると思います。私たちは自分の経験値から平和とは何かを考えますが、もちろん考えることはとても大切なことですが、同時に他の人の考える平和について耳を傾けること、そして仏さまのお話を聞くことを通して考えていくことの大切さをあらためて感じました。今回は子ども向けにお話しさせていただきましたが、保護者はもちろん、平和の鐘にお集まりくださった門信徒の皆さまも熱心に聞いてくださり嬉しかったです。最後に動画を一緒に見て、その動画の中でも言われていましたが、戦争を体験された方の言葉ほど重いものはなく、しかし世代的にだんだんとそういう方々が少なくなってきていることもありますので、次回はぜひ体験者にお話をしていただくような時間も持ちたいと思いました。ご参加くださった皆さま、ようこそお参りくださいました。

さて、その後はお待ちかねの流しそうめんです。この日のためにキッズサンガクラブの皆さまが竹切りから加工まで準備してくださり、また暑い中ひたすら素麺を茹でてくださったり、薬味を作ってきてくださったり、多くの方々のご尽力によって成り立っている流しそうめん。4年ぶりなので、多くの子どもたちにとっては初体験でした。その子ども達の本当に楽しそうな表情が嬉しいです。あるキッズサンガクラブの方は、この笑顔があるから続けられるんだと仰っていました。楽しい時間はあっという間に過ぎますが、おなかいっぱい食べていました。保護者の皆さまも、キッズサンガクラブの皆さまも、みんな楽しそうでした。ここにも何か「平和」というものを感じ、その有り難さをかみしめたいと思いました。

その後、キッズサンガクラブの皆さまには片付けまでご奉仕いただき、少し打ち上げをして解散となりました。恒例行事が戻ってきて大変喜ばしいことでしたし、子どもたちは早速来年の流しそうめんを楽しみにしているようでした笑キッズサンガクラブ会長の小山さんをはじめ、準備から本番までご尽力くださった皆さま、本当にありがとうございました。

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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