住職&坊守のおてらダイアリー

8月の門信徒会例会

本日は8月1日。8月の門信徒会例会の日です。昼の座には72名、そして夜の座には24名、合計96名が猛暑の中お参りくださいました。なんと夜の座には、少年会のSさんがおじいちゃんと一緒にお参りして、お話も最後まできいてくれました。

今月の歌は「追悼の歌」という野村成仁氏が作曲した曲。とてもメロディーの美しい曲でした。そして今月の法語カレンダーより「仏様にあいたい これにまさる深い願いが人間にあるでしょうか」という寺川俊昭師の言葉を味わわせていただきました。この言葉はNHKのシルクロードシリーズを師がご覧になって書かれた随想に出てくるそうです。シルクロード(絹の道)とは名前の聞こえが良く、美しい道を想像してしまいそうですが、実際はこれ以上ない過酷で険しい道なき道です。タクラマカン砂漠や世界最高峰のカラコルム山脈、そして平均標高5000Mに達するパミール高原、このような想像を超える厳しい環境を超え、仏教を伝えようとした仏教者たちの姿を想像すると胸を熱くされたと述べておられるようです。「仏様(そして教え)にあいたい」という願いがその命懸けの行動を起こさせたのでありましょう。
聖典は、必ずいただいてから開きましょうというのは作法としてお伝えしていますが、そこにはお釈迦さまや親鸞聖人へのお敬いはもちろん、でもそれだけではなくて、命懸けで仏法をインドから中国、そして日本へとお伝えくださった数えきれない方々の想いと、犠牲と、ご苦労への敬意が込められているのだと思います。
仏様の教えを聞きたい、そんなことはこれっぽっちも思っていなかった私が、不思議なご縁でご聴聞するようになり、お念仏称えるようになった。それは私の功績ではなく、阿弥陀さまからのお手回し。まさに私をたのみとしてほしい、私の名をとなえてほしい、そういう深い願い(本願)がまず私に届いてくださったからこそ、皆さまとご一緒に阿弥陀さまに前に座らせていただいていたのだなぁとあらためて味わわせていただいたことでした。

暑い中、皆様ようこそようこそお参りくださいました。ありがとうございました。

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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