住職&坊守のおてらダイアリー

門信徒会例会

昨日4月の門信徒会例会が開かれ、昼の座は70名、夜の座は27名、合計97名がご参拝くださいました。

境内の桜は随分と散ってしまい、ピークは過ぎてしまっていましたが、残っている桜を見ていただくことができました。特に夜ライトに照らされた桜は美しく、例会が終わり門を閉めようと外に出たら、たまたま通りかかった若い方々も感動して見ておられました。

さて、今月は藤澤量正先生の「この私のいのちにいつも如来のいのちが通い続けている」というお言葉を味わいました。『ほくほく生きる〜九十歳の法話〜』という先生の遺稿集に出てくるお言葉です。「いかに孤独や苦悩の中に身をさらされても、この私から決して離れたもうことのない大悲の中に住まわせられていると知らされれば、いつでも、どこでも、どんなときでも、よろこびの見える人生が開かれるのでありましょう。(中略)私もいま親鸞聖人の示寂の年齢に近づいています。そのご命日を迎えて、この私のいのちにいつも如来のいのちが通い続けているという事実を決して忘れてはならないということを、しみじみと思わせられるこの頃であります。」まさに絶望の淵にあっても、如来さまはこの私を見放すことなく抱きしめてくださっている、私が間違っても、決して間違うことのない如来さまの大悲の深さをよろこんでいかれたのが藤澤先生でした。

昼の座、法話の最後は涙が止まらなくなってしまって、言葉にならずすみませんでした。法話中あんなに泣いてしまったのは初めてのことで、私自身もかなり動揺しましたが、いつも温かくご聴聞くださる門信徒の皆様に、ただただ感謝申すばかりです。夜は最後までお話しできてホッとしました。

皆さま、ようこそようそこお参りくださいました。ありがとうございました。

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m.i
m.i
24 日 前

温かい感動をいっぱい頂いたご法座でした。南無阿弥陀仏

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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