7月門信徒会例会
今年も半分が過ぎ、今日から後半ですね。本日も門信徒会例会が開かれ、昼の部は77名、夜の部は19名、計96名がお参りくださいました。
7月1日は前々坊守の父(私の曽祖父)である藤井制心の祥月命日であり、曽祖父が作曲した仏教讃歌のうち、礼讃歌を最後まで通して歌ってみました。そしていつものように法語カレンダーから「行いと言葉の背後に世間があるか 如来があるか」という深川倫雄和上のお言葉を味わわせていただきました。
私たちは出家しているわけではなく、あくまでも世間の中で生きています。その世間の価値観は、自分の願いが叶うと幸せで、そうでなければ不幸せ、これが一般的です。その願いというものは人それぞれですが、やはり元気で長生きしたいという共通の願いもありそうです。しかし、もしそれが叶うことが幸せだとするならば、誰一人として幸せに人生を終えることはできません。一番望んでいない「死」というものが最後に必ず起こるわけですから。。。本当の幸せはそれでいいのですかと仏教は問いかけてきます。世間の尺度、世間一般の価値観しか持ち合わせていない人生を歩むのか、その価値観の中で思い悩むあなたこそ決して見捨てないという、世間の尺度を超えた大いなる願いのはたらき(本願念仏)を依り所として生きていくのか、そんなことを問われている気がいたしました。
皆様、ようこそお参りくださいました。
学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。
仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。