住職&坊守のおてらダイアリー

青少年国際研修団

昨日から宗派の青少年国際研修団プログラムが始まり、北米開教区(アメリカ本土)、ハワイ開教区、カナダ開教区、そして南米開教区(ブラジル)から引率の先生方含めて24名が本願寺に集まりました。私はポルトガル語の通訳として、昨日と今日お手伝いをしてまいりました。

プログラム初日は本願寺で開会式をした後、すぐに新幹線に乗り広島へ。平和記念資料館や原爆ドームを見学し、その後は本願寺広島別院へ移動。昨年ノーベル平和賞を受賞した日本被団協代表委員の箕牧智之さんから被爆証言を聞かせていただきました。海外の青年達も、直前の平和記念資料館で目の当たりにしたものと重なり、真剣に耳を傾けていました。このような話題の通訳は本当に大変で、完璧な通訳とはいきませんでしたが、ブラジルの参加者も色々と感じ取っていたようでした。ブラジルの歴史の教科書には、この原爆が戦争を終わらせたという、ある意味で正当化とも受け止められるようなストーリーで紹介されていたようですが、教科書に書かれていることが全て真実ではないことを知ったと感想を言ってくれました。夜は広島ということで、名物お好み焼きだったのですが、以前御門主さまもお見えになったお店のようで、なんとお店の壁には、御門主さまの来店時の写真が飾ってありました。

そして本日は午前中京都に戻り、宗門校である京都女子大学の学生との交流会がありました。日本と海外の学校の違いや、習慣の違いなどを英語でディスカッションしていましたが、こういう交流がとても大切だと思います。お互いの違いを知りつつ、お互いを認め合い、尊重し合える世界になっていくことを切に願っています。その後、大学からすぐ近くにある三十三間堂を見学し、本日のプログラムは終了。私も静岡に帰ってまいりました。

明日はお朝事会から始まります。早めに休まなければ。。

Subscribe
Notify of
guest

0 コメント
Inline Feedbacks
View all comments
ダイアリートップへ

PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

カテゴリー

月別で見る