
築地本願寺TERAKOYA”てらかつ”

昨日、築地本願寺TERAKOYA”てらかつ”vol.4「Sound of Buddhism〜想いを伝える表現のお話〜」が行われ、教覚寺光輪会のメンバーも3名参加してくれました。今回で4回目となるこのイベントは、「仏教×他分野」というクロスオーバーを通して、様々な見方や考え方に出会う新しい学び舎です。若い方々が、人生の軸を形成するためのヒントを得られるような場所でありたいと、第1回目から企画してまいりました。
今回の講師は、「心魂プロジェクト」というNPO法人を立ち上げ、難病児たちに劇場空間を届ける活動をされている元劇団四季俳優の寺田真実さんと、ビハーラ僧として緩和ケア病棟に勤務されている山本成樹さんのお二人と、寺田さんのサポート役として、心魂プロジェクトの共同代表である元宝ジェンヌの有永美奈子さんも駆けつけてくださいました。
元劇団四季の寺田さんは、ミュージカルの俳優さんとあって、マイクなしでも会場に響き渡る声にまず圧倒されました。なぜ劇団四季を辞めて難病の子ども達へお芝居を届ける活動を始められたのか、そしてその現場では何を感じておられるのかなどお話しくださいました。また、山本さんからは傾聴の大切さや日々患者さんと向き合う中で教えられること、考えさせられることなどをお話しいただきました。
さらにワークショップでは参加者の悩みを聴いて寺田さんがアドバイスしてくださったり、最後には第九を参加者・スタッフ全員で歌ったりと、楽しい時間となりました。グループトークでは、参加者が寺田さんや山本さんの話を聞いて、自分がこれからどう生きていくか、どのように今日の話を明日から生かしていくかを真剣に話し合っていました。まさに学びの場になっていることを実感します。
最後のエンディングでは寺田さんと有永さんがディズニーのシンドバッドの歌「コンパス・オブ・ユア・ハート」を生で歌ってくださいました。大迫力に参加者も大興奮でした!教覚寺から参加してくれた3人も、とても喜んでくれて嬉しかったです。プロジェクトメンバーと準備を進めてきたこの企画が、無事成功裡に終わり、ホッとしています。


学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。
仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

