住職&坊守のおてらダイアリー

リモート法事・東京青年僧侶協議会記念講演

毎月の月末は月報と門信徒会例会の法話、そして隔月で自動再生法話の録音に追われる日々です。ようやく月報の原稿が仕上がりましたので、近況報告をさせていただきます。

 まずは昨日、初めてご法事の収録をいたしました。教覚寺には、静岡県内だけでなく遠方にお住まいの御門徒さんも多数いらっしゃいますが、中には様々な理由で静岡まで来ることができない方々もおられます。先日、教覚寺まで行くことは叶わないけれど、父親の法事を勤めてほしいというご相談がありました。もちろん、住職一人でお勤めすることは可能ですが、せっかくのご縁なので、どうにかしてご一緒にお勤めいただくことはできないか、少なくともお勤め後のご法話を聞いていただくことはできないか、お電話で話しながら模索いたしました。パソコンやスマートフォンはうまく使いこなせないとのことでしたので、リアルタイムで双方向のやり取りのできる、いわゆるテレビ電話のようなリモート会議システムを使ったご法事は諦め、一方通行ではありますが、比較的簡単に視聴できるYouTube限定配信でのご法事を提案させていただきました。後日お送りするQRコードを読み取れば、その方だけ視聴できるような形です。27日の11時頃よりお勤め(収録)させていただきますとお伝えしたところ、その時間はお仏壇で一緒にお参りされると仰っていました。ご法事をすごく大切に思ってくださっていることが何よりも有り難く感じます。そして、無事お勤めと法話の収録は終了し、後日QRコードをお送りします。
 もちろん、お寺でのご法事は、お内陣のお荘厳、お香、音の響きなど、五感全てにはたらきかけるものがあります。お寺へ来ることができる方にまでリモートでのご法事を勧めるつもりは全くありませんが、様々な事情によりどうしても足を運ぶことができない方々には、リモートでのご法事も対応していきたいと思っておりますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。

 そして今週火曜日には、築地本願寺へ行き「東京青年僧侶協議会・総会」の記念講演をさせていただきました。この団体は基本的に東京教区内の40歳までの僧侶で構成され、共に研鑽を積み、交流を深めるグループです。私はすでにOBとなりましたので後方支援ですが、今回は記念講演を依頼され、教覚寺の取り組みや法縁廟について色々とお話しさせていただきました。一方通行の講義では面白くないと思い、質疑応答の時間を多めに(しかも前半後半と2回も)設けましたが、それでも時間が足りなくなるくらい次から次へと質問が来て、後輩たちの意識の高さに圧倒されたと同時に、刺激もたくさんいただきました。

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PROFILE

住職 住職

学生時代から海外に興味を持ちアメリカやブラジルへ留学。大学卒業後に京都で仏教を学び、静岡へ戻る。現在は教覚寺の住職をつとめながら、週に1度ブラジル人学校で子ども達に日本語と英語を教えている。子どもや若者とお寺との接点をつくろうと、全国の仲間達と奔走中。

坊守 坊守

仏教の知識は全くないまま東京から嫁ぎ、とにかく奮闘中の2児の母。体を動かす事なら何でも好き。方向音痴で彷徨うのも苦ではないほど。まだまだ未熟者で頼りないですが、「大好きなお寺」と言ってもらえるように、みなさんの声を聞きながら日々励んでいきたいです。

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